5月に入りました。今年の定義の桜は、いつになく綺麗に咲きました。多くの方が桜とこいのぼりをバックに写真を撮られていました。また、一日には新天皇が即位され元号も『令和』へと変わりました。
西方寺では毎日ご祈祷をしておりますが、令和最初のご祈祷となった一日朝7時30分の法要には、多方面から多くの方が参拝されました。朝3時台に家を出発されて来られた方もいらっしゃいました。令和のスタートを定義で迎えていただいたことに、住職としてとても胸が熱くなる思いが致しました。
『一年の計は元旦にあり』という言葉があります。計には『計画、くわだて』という意味がありますが、もう一つ『総数、しめて』という意味もあります。このスタートに際し、どういうものにしたいかをしっかり具体化、イメージすること、そして、そのイメージが総じてもう叶ったかのように、前向きに始めることがこの『計』の意味に含まれるように私は解釈しています。
新しい時代の始まりも普段と同じ一日、普段と同じ一年ではありますが、そこに『令和の計は元年にあり』という意味を見出すと、気持ちが上がり、充実した時間になって行くのではないでしょうか?
一日の計は朝にあり、一年の計は元旦にあり、令和の計は元年にあり
それぞれにいい時代になりますよう。新しい時代も如来さんに手を合わせ、過ごしてまいりましょう。
なむあみだぶつ
西方寺 住職
2019.5.2 20号