今年も残すところあと少しとなりました。12月は『和尚も走る』と書いて師走(しわす)と言ったりします。それぞれにお正月の準備や、今年中にやらなければならないお仕事などで、いつもよりも忙しくなる季節ですね。
さて、先日あるテレビ番組を見ていた時に、ある市長さんがこんなことを言っておりました。
『社会人として一番大切なことはあいさつをすること、約束の時間におくれないこと。それができないと人の信頼は得られない。云々。』
当たり前のことですが、確かにそうだと感じました。この二つ、小さい頃から学校でも教えてもらってきましたが、果たしてできているのかと今の自分に問いかけますと、反省させられるところが多々ございます。特に二つ目、約束の時間におくれることは、知らぬまに待っている人の時間を奪うことになります。『時間泥棒︎』になってしまっては当然相手の信頼は得られない、この市長さんの言う通りでしょう。
仏教の教えのでも『相手を慈しむ心』を大切にすることを教えていただいております。もちろん我々は完全ではありません。だからこそ手を合わせて仏様に依りながら、生活していくことが大切です。
年の暮れ、もう一度自分をかえりみて、まわりの人にあいさつできてるかな、いつのまにか人を待たせてないかなと振り返ってみる、さらには、まわりの人に感謝の念を持って過ごせたら有難いことですね。よい年末をお過ごしください。なむあみだぶつ。
合掌
西方寺 住職
2016.11.23