今年ももう12月。平成30年も残り1ヶ月になりました。
ここ定義も先日初雪が降りました。まもなくお正月の準備がスタートです。
さて、先月11月は定義を開かれた平貞能公(たいらさだよしこう)の没後820年の節目の年ということで、『ご開帳と特別礼拝』という10年に1度の大きな行事をさせていただきました。
この期間には実に色々な方々にお参りをいただきました。その中でも特に印象に残った方のお話を紹介させていただきます。
初日に来られたお年寄りの女性の方、この方は青空のもと朝のご祈祷に来られました。お話を聞きますと、前日の夢にアゲハ蝶が出て来たそうです。アゲハ蝶はこの定義のお寺の御紋。その夢を見て定義に行くことにしたそうです。そして来てみたらこのご開帳だったとのこと。
また南相馬から長年お参りされる女性の方も、朝目が覚めて、にわかに定義にお参りしたくなったと言って、息子さんご夫婦に連れて来てもらったとのこと。来てみるとこの特別なご開帳で、思いもよらず如来様を目の前に拝むことができたと感激されていらっしゃいました。何か本当に如来様に呼ばれて来られたかのようなお話をこの他にもいくつも聞かせていただきました。
この方達は自分のふと思ったことを素直に実行されたがゆえに、このようにご開帳にお参りされたのだと思います。今月の浄土宗カレンダーに『今を生きる』という言葉が紹介されています。まさに今の連続が私たちの人生。その『今』を大切に、思ったこと、授かったことを、大事に素直に実行してゆくことが『今を生きる』ことになるのでしょう。どうぞ如来様に手を合わせ、お念仏をおとなえし、『今』を明るく前向きに過ごしましょう。
なむあみだぶつ
西方寺 住職
2018.12.1