新年明けましておめでとうございます。ここ定義も年末に雪が降り積もり、境内は、いたるところにもりもりとした雪の山が見えています。
平成最後のお正月、本年は新たな時代の始まりの年です。ここ定義もおかげさまで新本堂を建立し20周年を迎えることになりました。これまでは新本堂と呼んでいたお堂を今年から、『大本堂』(おおほんどう)と呼んでいただくことになりました。どうぞよろしくお願い致します。
先日、ある講演会でお話を聞く機会がありました。講師の先生がこれまでの人生経験や仕事をやって来られた経験において大切なことは、『なりたい自分』を言葉に出すこと、『そう思ったらそうなる』ということをおっしゃっていました。その言葉を聞いたとき、私はふと『念ずれば花ひらく』の詩を思い出しました。
こちらは仏教詩人の坂村真民(さかむらしんみん)さんの詩です。
念ずれば花ひらく
苦しいとき 母がいつも口にしていた このことばを
わたしもいつのころからか となえるようになった
そうしてそのたび わたしの花がふしぎと
ひとつひとつ ひらいていった
年の初めにぜひとも、それぞれの思い、念願、なりたい自分、夢、そういった事を言葉にして表現してみてください。自分の耳が、自分の頭がそれをしっかり、聞いています。そして実行していきしょう。そう思ったらそうです。
また仏前でも仏さんに丁寧にお話をするように自分の思いを言葉にして手を合わせましょう。仏様もそれをしっかりと聞いてくださり、ひとつひとつ花が開くよう導いでくださいます。
定義の仏様は阿弥陀如来様。念願と共になむあみだぶつ(阿弥陀さまどうぞおねがいします)をおとなえし今年一年の良いスタートを切りましょう。
なむあみだぶつ
西方寺 住職
2019.1.1