ここ定義は雪がちらちらと舞う季節になりました。今年も間もなく暮れようとしています。
年末になるとなにかとやらなければならないことがたくさんあって忙しくなる方も多いのではないでしょうか。何を隠そう私自身もその一人でございます。もし、そう思って行き詰まった時には少し頭のきりかえをしてみるのもいいのかもしれません。『しなければならない』から『ここまでできた』に。
先日地元の小学校に授業参観に行く機会がありました。近所の小学校は1年生から6年生までの全校児童が17名。小さい学校ですがとてもよい雰囲気です。私が見た授業は全校児童がひとつの教室に集まって、それぞれが読んだ本をみんなに紹介するというものでした。1年生から順番に『自分は◯◯という本を読みました。この本は〜〜で、こういうところが自分はいいと感じました!』などと発表していきます。それぞれの発表の後に6年生がコメントします。そのコメントがよく考えられていて、そこには相手を認める、拍手を送る気持ちが込められているように感じました。人数が少ない学校ですが、その雰囲気からきっと子供たちは精神的にも豊かになっていくだろうと感じました。
この他人を認め、拍手を送る気持ちは、他人ばかりではなく、時には自分自身にも向けてみることも大切です。そうしますと自然と感謝の念が湧いてきます。今日はこれができた。これをさせてもらえたと。
またそこに仏さまに手を合わせる『依る心』を持って、朝に晩に仏さまに手を合わせながら(なむあみだぶつのお念仏をお称えしながら)生活していただくと、心穏やかに、仏さまのおまもりをいただきながらお過ごしいただけます。年末の忙しい時節どうぞ大事にお過ごし下さい。
なむあみだぶつ
西方寺住職
2017.12.2