境内はちょうど鯉のぼりが気持ちよさそうに泳いでいます。小さい子供さんがそれを見つけて興奮気味にお母さんに教えている姿、なんともかわいらしい光景を目にしました。
さて、今回のテーマは『継続は力なり』です。物事を続けるというのはなかなか難しいものです。身近なところでは、毎朝の散歩、夜寝る前のはみがき、ダイエットや勉強などそれぞれに色々とあることでしょう。『続ける』を調べてみますと、三日坊主にならないために何かを習慣づけるには最低そのことを21日間続けることが大切なのだそうです。コツは小さなステップでいいからとかく毎日やる、手をつけることが重要だと。
先日、定義に岩手の団体さんがご祈祷を受けにお参りされました。『おしょうさん、私は定義さんに50年以上毎年お参りを続けているの。今年も来れてありがたいっちゃね~。』とニコニコ笑顔でおっしゃったおばあちゃんがおりました。50年間毎年欠かさずというのは、言うのは簡単ですが、実際にはとてもまねできないことです。その間きっといろいろな難しい状況もあっただろうと思います。このおばあちゃんと話していると、信仰心もさることながら毎年必ず定義に行くという信念を笑顔の奥に感じました。物事を続けることが、習慣となり、やがてその習慣が人や信念を作っていくのでしょう。
継続は力なり。ご先祖さんや仏さんに手をあわせる習慣、これも非常に大切です。この習慣はきっと今後の人生に大いにプラスになります。どうぞ朝に晩に、まずは夜おふとんに入った時に手を合わせ仏さんやご先祖さんに心を向けてみる、そんなところから始めてみるのもおすすめいたします。
なむあみだぶつ
西方寺 住職
2017.4.30