みなさん、こんにちは。
今日から10月、衣替えの季節になりました。私の着ているこの黒の衣も夏のものから厚手の秋冬物に変わりました。衣が少し重く感じるのもこの時期ならではのこと。
さて、先日、自分の子供たちが通う小学校で、『今後の学校を考える会』という会合に参加してきました。私の母校でもありふるさとのようなその学校は、年々人数が減り、今後そのまま存続するのか、近くの学校と統合するのかそんな岐路に立たされております。親御さんからいろいろな意見が出ておりました。
参加の後、寺に帰ってしばらくの間、自分やみんなが心から望んでいるものは何なのだろう?中心にあるものは一体何なのだろう?と腕を組んでよ〜く考えてみました。すると私の中から出てきた答えは、子供達が、
『人間として成長してほしい。豊かな心を育んで幸せになってもらいたい。』
ということでした。それと同時に、この思いは子供達に対してだけでなく、自分の家族や職場の人たち、周りの縁のある人たちに対しても、同じだと気がつかせていただきました。
では、人が成長するにはどうすればいいか?その答えを求めて世界の色々な分野のリーダーや、はたまた仏教の高僧の書物などを調べてみますと、それは人を変えようするのではなく、自分が変わっていくこと、自分が成長していくことだそうです。他人の心は変え難い、変えられるのはこちら側、人に対する自分の心や身の振る舞いです。
目標を持ちつつ、また自他を思いやりつつ、くじけそうな時には手を合わせて仏様にお願いしながら自身が成長していくこと、これが周りにも良い影響を与えていくのでしょう。
またその先の最期に必ず救ってくださると約束されているのが定義にもおられる阿弥陀如来様。日々手を合わせ(南無阿弥陀仏とおとなえし)ながらまた新しい月、新しい1日を進んでまいりましょう。
なむあみだぶつ
西方寺住職
2018.10.01