いよいよ4月、定義もまだまだ肌寒いですが、春の足音が少しずつ聞こえてきました。1日には『令和』の新元号も発表されました。ひとつの時代が区切りを迎え、また新しい時代が始まります。そう思うとワクワクとした気持ちになります。
私は先日、沖縄に行ってきました。沖縄は何と言っても青い海が大変綺麗です。自然豊かで、その独特の文化を肌で感じることが出来るところだなと改めて思いました。
民家の門や屋根にはシーサーがこちらを見て家を守っています。道を車で走りますと、ところどころに大きい家のようなお墓を見ることができます。それを見ただけでも沖縄の人たちはご先祖さんを大切にされているのだなということが伝わってまいります。
とあるところで沖縄のおばあさん(おばあ)とお話をする機会がありました。沖縄では神仏に祈ることを『うーとーとぅ』と言うそうです。語源は『御尊い』と言う言葉からきているとのこと(諸説あり)。ご先祖さんがあっての自分、それぞれが尊い存在、大切な存在ということなのでしょう。とても素晴らしい考え方だなと感銘を受けました。
私たちも日々手を合わせて、如来さん、ご先祖さんに護っていただきながら、『令和』という新しい時代に向かってまいりましょう。
なむあみだぶつ
西方寺 住職
2019.4.4 19号