ご縁というのは本当に不思議なものですよね。家族でも職場の同僚でもご近所さんでもそうですが、どういうわけか、今日もこうして顔を合わせて一緒に時間を過ごしている。これだけ多くの人が存在するこの地球上で、これだけ長い歴史の中で、どういうわけか同じ時代を生き、同じ場所にいるわけですから、よく考えてみますとよっぽどのご縁があるのだと思います。
仏教では因果応報と言いまして、すべては原因があって結果が存在するという考え方があります。そういう視点でみていきますと、やはり今日顔を合わせ人はよっぽどのご縁があるのだと思います。それをありがたいな~、よかったな~ととるか、いやだな~ととるかは私(あなた)次第ですよね。前者にとれば気持ちもおだやかに、それがまたいい縁をつないでいくのだと思います。
私の近所に『ありがとう』が口癖のおばあちゃんがおります。その方はいつ会っても、どこで会ってもありがたいありがたい、ありがとうありがとうと笑顔がすてきです。そのおばあちゃんに会うと、逆に私やまわりにいる人が、ありがたいな~という気持ちにさせられます。有り難がる心、『ありがとう』という言葉はよい縁をつないでいく言葉なのだと思います。
どうぞよい一日をお過ごし下さい。 なむあみだぶつ。
合掌
西方寺 住職
2016.9.24