今シーズンはいつになく雪と温度の低い日が多い冬になりました。境内も本堂の屋根から落ちた雪がたくさんあり、日曜日ともなるとその雪に登って楽しそうに遊ぶ子供達の光景がありました。
さて、この3月であの東日本大震災から丸7年の月日が経つこととなります。復興はまだ道半ば、それぞれの地域では独自の課題を抱えているのが現状の様子です。
先日、私が所属する浄土宗青年会(若い和尚さんの会)で、仙台市内にて托鉢(たくはつ)をさせていただきました。これは震災で孤児となった方々を支援する為の活動で毎年3月に行っています。青年僧18名が3グループに分かれて、黒い衣を着て仙台駅近くの沿道に立ち、歩いている方々に募金をお願いしました。
行っていると街ゆく人々の震災に対しての関心が年々薄れてきていることを肌で感じます。またそれとは反対に、活動に対しお礼を言ってくださる方や、ご自分の震災体験や家族の被災状況を語っていく方もおられます。改めて、この大震災は我々にとって忘れてはいけない大切な出来事であると深く感じました。また、色々な方とお話しをする、聞かせていただくことはとても貴重で大切なことであると。
さて、季節はまもなくお彼岸(3月18日から24日)ぜひ、それぞれに家族の方や周りの方ともいろいろお話したり聞いたりする時間をつくりましょう。また、阿弥陀さま、ご先祖さんにもしっかりと手を合わせてなむあみだぶつのお念仏を称えて、気持ち新たにに生活していただけたらありがたいことでございます。
なむあみだぶつ
西方寺住職
2018.3.12