みなさんこんにちは。今年も年の瀬、12月に入りました。ここ定義は窓の外を見ると雪がちらちらと舞っています。
さて、先月のほっこり話でお寺の神社をきれいにしたお話をしました。実はそれには続きがありまして、後日、北海道の方から不思議なご縁のお電話をいただきました。
北海道のとあるところに古くからある御石をまつった神社がありました。それを今まで地域の方々で護ってきたのですが、将来を考え、皆が元気なうちにその御石をここ定義に納めさせてほしいというご要望でした。
どうしてここ定義に納めたいかと言いますと、この神社の名前がなんと『定義神社』と言いまして、御神体の石にはしっかりと『定義社』と彫られているのです。私は最初写真を見てびっくり仰天。これは現地にいかなければと、ご芯抜きの法要に先日北海道まで行かせてもらいました。
現地にてご家族の方にお話を伺うと、こんなお話をしてくれました。『昔々、病気で医者にさじを投げられてしまった方が浜辺で大きな不思議な石を見つけ、その石をまつって願掛けをすると、病がよくなったことから、人々が社(やしろ)を設け、信仰されるようになった』と。
その後もいろいろな方が願をかけて成就したことから大切に守られてきた神社だそうです。私はこのことを聞いて大変驚き、不思議なご縁、如来さまのご縁だなと感じ、ここ定義に引き取らせていただく事にしました。来年の春以降に境内に場所を決めてしっかりと安置させていただこうと考えております。
間も無くお正月を迎えます。どうぞそれぞれに神仏に手を合わせ、身の回りをきれいにし、ご縁に感謝しながら、新しい年をお迎えしましょう。
和顔合掌
西方寺 住職
2019.12.6