こんにちは。3月に入りました。例年と比べると暖かいですね。天気の良い日は、地中の芽が外に出てくるように、私も自然と外に足が向かいます。
さて、今日のお題、なむあみだぶつ、お念仏(ねんぶつ)のお話です。お念仏を唱(とな)えることは我々定義の坊さんにとっても最も大切な修行です。
西方寺ではご祈祷(きとう)のおつとめの中で、何度も『なむあみだぶつ』とお唱(とな)えいたします。みなさんもきっとどこかで一度は耳にされたことがあるのではないでしょうか?お寺に限らず、昔話や、テレビドラマなどでも『なんまんだぶ、なんまんだぶ。』と言っているシーンを見かけます。
『南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)』の意味を申しますと、南無というのは『帰依(きえ)します』、『阿弥陀仏(あみだぶつ)』と言うのは阿弥陀如来(あみだにょらい)さま。ここ定義のご本尊(ほんぞん)でもあります。
つまり、『なむあみだぶつ』と言うのは『阿弥陀如来さまに帰依します、どうぞお救いください』という意味になります。(さらに深くはここでは説明しきれませんのでまた別の機会に。。。)
私はお念仏をお唱えするとき、『如来さま、いつも守っていただきありがとうございます。今私は〇〇このような状況です。どうぞおまもりください、お救いください。』というような気持ちで一心に手を合わせることにしています。もちろんその時々で心が定まらない時もありますが、手を合わせ、口に出して唱えると、自然と心がそなわってくる事を教えていただいております。
実際に本堂で手を合わせお念仏していると、自然と心が穏やかになってまいります。
今社会では色々と不安なことが起きていますが、不安な時こそ如来さまに手を合わせ、おまもりをいただきながら、今自分にできることを明るく前向きにさせていただきましょう。
明るく前向きに過ごしていると心が軽くなるのはもちろん、体の免疫力も上がるそうです。お読みいただきありがとうございました。
なむあみだぶつ
西方寺 住職
2020.3.2 30号