こんにちは。4月に入りました。春分の日が過ぎて、段々と日が長くなってきました。私は毎朝外に出るのですが、青空に朝日がきらきらと輝いて、なんとも言えない気持ちよさを感じる日があります。陽の光のエネルギーを全身に浴びて、まるで初日の出を拝むように、たくさんの元気をもらいます。
今、テレビやネットニュースなどを見ると不安になる情報がたくさん出て参ります。もちろん今起きている事をしっかり注視し行動することは大切ですが、必要以上に情報に触れて、自分の気持ちまで暗く落としては元も子もありません。
こんな時こそ大切にしたい事、私が3つ挙げるとすれば、『不安を手放す』、『自分のこころに栄養をあげる』、そして『祈り』だと考えます。
不安というのは自分の心が作り出すもの。それをぐっと手に持ってパッと手放す。心の中でそれをイメージするだけでも全然違います。
また『心に栄養をあげる』というのは、まず自分の事を自分で認めてあげる事。よくやっているとほめてあげてください。そして自分が心地よい時間を少しでも持つ。笑うもよし、好きなテレビを見るもよし、コーヒーを飲んでリラックスするもよし、空を見上げゆったりとすることもおすすめです。
そして『祈り』です。手を合わせて祈る、お念仏する。全てを如来さんに依(よ)りながら、今ここを大切に、心かるく、明るく生活させていただけたらありがたい事です。
ここ西方寺でも毎朝8時の法要で、この度の感染症が早期に終息するよう、日本を含む世界の人々が安寧でありますよう、そして何より日々、人々の為に、最前線で尽力されている医療関係の方々への敬意と感謝の念と合わせ、祈願させていただいております。よろしければどうぞご一緒に、皆でその時間に手を合わせ祈りましょう。
なむあみだぶつ
西方寺 住職
2020.4.1 31号