新たな年、令和5年があけました。謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
ここ定義の年末はいつになく穏やかな天候に恵まれて過ごすことができました。ちょうど冬至を過ぎた頃から、朝日が大本堂の正面から入ってくるようになり、おつとめをしていると仏さまのいらっしゃる正面の須弥壇(しゅみだん)が金色に映えて何とも言えない美しさを感じることができました。
さて、先日12月20日は毎年恒例の大そうじ。午後のご祈祷をお休みにして、みなで大本堂の大そうじを行いました。本堂内にある仏像や仏具、ハスの花など全てを裏堂に運び出し、天井のすすはらいや障子のさんなどを手分けしてみなで一斉に作業を行いました。
私が担当したのは仏像や位牌(いはい)などを磨く作業。今年一年ありがとうございましたと言いながら、丁寧にそっと布で拭っていきました。その中の一つに、大きな歴代住職の位牌があります。その位牌を持ち上げた時なぜかぐっと涙が込み上げてまいりました。きっと歴代の住職さん方も我々をお護りくださっているのだなと心温まる思いがいたしました。
お陰様で今回も心機一転、きれいになった本堂にてご祈祷やお参りに来られる方々を迎えさせていただきます。年が変わるというのは一つの節目、それぞれに新たな心持ちで如来さまのご加護を頂きながら参りましょう。ご自分の本心が喜ぶよう、心も風通し良くお過ごしください。よい一年となりますようお祈り申し上げます。
なむあみだぶつ
西方寺住職
2023. 1.1 64号