こんにちは。8月になりました。
お寺の観音さまのところにある蓮が、たくさんの葉とともに大きくなってきました。きっとお盆の頃にはきれいに花が咲くのではと楽しみにしています。
毎年、8月の第一土曜日はここ定義の夏祭り。今年は残念ながらお祭りの行事は中止になりましたが、一番重要な法要はおしょうさんと地元の代表の方々で先ほど、無事にさせていただきました。
そもそも定義の夏祭りは、定義を開いた平貞能公(たいらさだよしこう)を供養するため、古くからその命日の前夜、旧暦7月6日に行われてきました。それが現在は8月の第一土曜日に行われるようになりました。普段であれば舞台での演舞、打ち上げ花火など、たくさんの人々で賑わうお祭り。地元の方々もその準備や受け入れで大忙しの時なのですが、今回は原点に帰らせてもらいました。
皆で静かに如来さまに心をむけて手を合わせ、貞能公に思いを馳せるとてもゆったりとしたいい時間を互いに過ごさせてもらったように感じます。
今回改めて、原点に帰る大切さを教えてもらった夏祭り。今、この世の中の状況はそれぞれの物事の原点に帰ってみることが大切なのかもしれません。そもそも自分は本当は何がしたいのか、それをどうして始めたのか、自分の心の奥底の声をやさしく聞いてみることは大切ですね。あまり重く考えず明るく軽く自分に聞いてみましょう。何か素晴らしい事に気がつくかもしれません。
どうぞそれぞれに折りに触れ、仏さまに手を合わせなむあみだぶつとお唱えしましょう。そして今一度原点を見つめ、心の声に耳を傾けながら今月も明るく軽くいきましょう。
なむあみだぶつ
西方寺 住職
2020.8.1 35号