こんにちは。11月になりました。ここ定義の山々も紅葉がすっかり深くなり綺麗な秋の姿を見せてくれています。
私にとって10月は、非常に忙しい時になりました。机の上はたくさんの書類や、返信が必要な郵便物でいっぱいに。それを見るとこちらの頭もいっぱいになるそんな時でもありました。
さてどうしようかと考えてみて、感じたことがありました。それは『しなければならない』という考え方をやめてみようということでした。義務感でやっているとやらされている感じがして、心にゆとりがなくなって、楽しさをあまり感じられません。
そこで自分が心地よくいられるよう、手紙でしたら返信する相手のことを考えてありがとうと返したり、書類であれば気分がのる朝に集中して作業し、それによって空いた時間は色づく境内を見回ったり、人に声がけしたりと、その時々に気付かせてもらった事をして、心にゆとりを持つよう心がけました。
するとどうでしょう。自然と相手や周囲の環境にありがたいという感謝の気持ちが湧いてきて、なんとも豊かな気持ちでいることに気づかせていただきました。
私たちの生活は常に目の前の選択の連続です。その選択は本来誰にも邪魔をされることはありません。それをぜひ自分の心がしっくり来る方、腑(ふ)に落ちる方を選んでいく事で、あなたの内なる心も喜んで、豊かな気持ちになって参ります。
どうぞ今月も如来さまに手を合わせなむあみだぶつとお唱えし、おまもりいただきながら、明るく心軽く参りましょう。
なむあみだぶつ
西方寺 住職
2020.11.1 38号