おはようございます。5月になりました。定義近くの大倉ダムが、雪解け水で満ちていてとても豊かに感じます。今日は湖面が穏やかで、緑の山や空が鏡のように写っていました。
さて、今日は巡りめぐるというお話しです。
大倉ダムの脇にはダム下公園という放水を間近で見ることができる場所があります。今日はそこで『鯉のぼり✖️大倉ダム』というイベントがあり、そのスタートに行って参りました。地元の小学生らが作った鯉のぼりが、連休中ダムの堤防近くを雄大に泳ぐ姿を見ることが出来ます。
さて、ダムの放水を間近でしばらくじっと見ていると、水は巡りめぐっているということを深く思い知らされます。目の前に流れている水は、さっき流れた水ではなく、常に違ったその瞬間瞬間の水です。当たり前の事なのですが、なんとも不思議な感覚になります。
私たちの世界は全て循環し移り変わっていく事は自然の摂理。大自然も然(しか)り、動植物も然り、我々人間もその通りです。空気や水を取り込んでは排出し、血液を循環し生きているわけです。
この巡りを滞らせないように、スッと気持ちよく流れていくようにすることが大切だと感じます。そして我々人間は体だけでなく心の風通しをよくすることもとても重要ですね。
もし心に思う重いもの、もやっとするものがある方は、どうぞ如来さんの前で手を合わせ、その荷物をどさっと置いてくださればと思います。そして如来さんとつながって、心軽くなって帰っていただけたらありがたいことです。
定義の如来さんは阿弥陀如来さま。老若男女どんな方でもそのままに平等に救ってくださる慈愛深い仏さま。どうぞ今月も折に触れ、掌(たなごころ)を合わせ『なむあみだぶつ』とお唱えし、ご自分の本心が喜ぶ在り方で参りましょう。
なむあみだぶつ
西方寺 住職
2021.5.1 44号