おはようございます。6月がスタートしました。木々の緑がますます深くなり、自然の力強さを感じるいい季節を迎えました。お寺には今年もツバメがたくさん帰って来て、一生懸命子育てをしています。その活気あふれる様子は、私たちをほっこりとさせてくれます。
先日、お寺の絵馬を見る機会があり、『きれいでありたい』、『美しくなりたい』という念願が書かれたものがありました。外見も内面も美を求めることは人間として自然なこと。私もきれいなものや、内面も含め美しい方々に会ったりすると、とても心地よく感じますし、自分自身もできるだけそうありたいと思います。
さて、お寺では5月、6月は境内のお庭の手入れの時期。今年は職員の方々が手分けをして草取り作業をしてくれています。日に日にお庭がみちがえるほどきれいになっていくのが分かり、見るたびに嬉しくありがたく、ワクワクとした気持ちになります。きれいにするという行為はする方自身の心というか魂もきれいにするのだろうと感じます。
お庭に限らず、身の回りの人や物事にしばしば心を向けてみることや、何より自分自身に手間をかけて大切にしてあげる事、自分の心が喜ぶことをすること、そう言ったことが心身ともにきれいになっていく大事な要素のひとつなのでしょう。
自然の山々や空の雲も立ち止まってじっくり見てみると、なんとも言えない美しさを感じることができますね。
どうぞ今月も如来さまのおまもりをいただきながら、なむあみだぶつと掌を合わせ、心穏やかにまいりましょう。
なむあみだぶつ
西方寺 住職
2021.6.1 45号