こんにちは。9月になりました。先日の朝、旧本堂から大本堂へときれいな虹がかかりました。写真で見せてもらったのですが、とても幻想的で、何か天が応援してくれているように思えて嬉しくなりました。よく虹の出るハワイでは虹は幸運の象徴とされ、みんなに喜ばれていることを思い出しました。
さて、先日のお話。お寺にかかってきた電話にたまたま出ると、岩手の一関にいらっしゃる女性の方からでした。このご家族は以前から毎年定義にお参りされていて、今回はこの女性のおばあちゃんが元気になるようにご祈祷(きとう)を申し込みたいというお電話でした。お名前を伺うと直接お会いしたことはないものの、何度もおつとめで見覚えのあるお名前。『お元気になられるようにこちらもお参りさせていただきますね。』とお伝えすると、とても喜んでくださり、おばあちゃんとも電話口でお話しさせてもらうことになりました。おばあちゃんの穏やかな声に、反対にこちらが元気をいただいたひとときでした。
『一期一会』、『ご縁』、色々な言い方がありますが、何か如来さんに計(はか)らわれてお話しをさせてもらったように感じました。
私たちの生活は色々な『ご縁』のつながりの中での毎日。自分の心が喜ぶとそれが周囲に伝わってまた明るいご縁がつながって参ります。たとえどんなことが起きようとも、日々を如来さんに『なむあみだぶつ』と手を合わせお護りいただきながら、自分の心が喜ぶように、安心(あんじん)の心持ちで過ごして参りましょう。
今月も肩の力をすっと抜いて、明るく軽く。
なむあみだぶつ
西方寺 住職
2021.9.1 48号