10月、衣替えの時期となりました。ここ定義は朝晩、肌寒さも感じる頃となりました。10月後半になると山々の紅葉も本番を迎えることでしょう。
さて先日、掲示板にある10月の浄土宗カレンダーがふと目に入りました。そこには『いつも立派でなくていい。』
解説に『人目ばかり気にしては疲れてしまいますよ。時にはいたらない自分を認めてあげることも大切です。』
という言葉が書かれていました。いかがでしょう。私はそれを見た時、心に感じるところがありました。つまりはそのままの自分、ありのままの自分にありがとうという気持ちでいたらいいのだなということを思いました。
普段生活をしていますと、いつの間にか他人を気にしすぎたり、これをやらなければと必要以上に肩に力が入ることがあります。それはもちろん悪いことではありませんが、やはり、お一人お一人がそれぞれの人生の主役です。
自分自身の事を大切にする、尊重することも、他人を思いやることと同じぐらい大事なこと。時に、自分に心を向けて、思うようにできないことがあったとしても、よくやっていると、そのままの自分をまるごと認めてあげましょう。
今年も残すところあと3ヶ月となりました。どうぞこれからも如来さんのお護りをいただきながらなむあみだぶつと手を合わせ、明るく軽く参りましょう。良い秋の季節をお過ごしください。
なむあみだぶつ
西方寺 住職
2021.10.2 49号