おはようございます。4月1日を迎えました。貞能堂の裏手には福寿草やフキノトウが顔を出し、春の訪れを感じさせてくれます。また朝夕の静かな境内は、近くを流れる大倉川の音が雪解け水で大きく響くようになりました。自然の力を感じます。
さて、春は新たな出会いの季節などとも言われます。新学期や新年度が始まり、またそれぞれに新たなスタートを切っている方もいらっしゃることでしょう。
先日、私は親として地元の小学校の卒業式に参列させてもらいました。少人数の小学校ですが、みなとても立派で心温まる素晴らしい式でした。その中でも先生や職員の方々が卒業生に対し涙して喜んでくれている姿や、かつてお世話してくださった先生方からのお手紙は、本当に心をかけて見守ってくださっていたことが伝わり、親として感謝の思いで胸がいっぱいになりました。
咲いた花見て喜ぶならば咲かせた根元の恩を知れ
まさにこの詩のように根元の恩がたくさんあることを実感させてもらいました。お互いに支え、支えられながら生きている私たち。改めて『根元の恩』に感謝しながらまた新しいスタートを切って参りましょう。私は感謝の心でいると、お護りされているような豊かで安心の気持ちがいたします。
どうぞ桜咲く4月もなむあみだぶつと手を合わせ、如来さまにお護りをいただきながらそれぞれに明るく軽くまいりましょう。
なむあみだぶつ
西方寺住職
2023. 4.1 67号