こんにちは。5月を迎えました。定義の山々も若葉で日に日に緑が濃くなって参りました。新緑の美しい季節を迎えます。5月5日は子どもの日、端午の節句です。この時期、お寺の境内にも鯉のぼりが雄大に泳いでいます。
大本堂向かって右側に子育観音さまがいらっしゃいます。
今年で安置されてからちょうど40年になりました。思えばこの大本堂ができる前からずっと定義に来る子どもたちを見守る観音様。昨年から子どもの日の周辺を観音様のご縁期間として、御朱印をお出ししたり、皆でお勤めをしたりと多くの方にご縁を深めていただいております。
つい先日、私の友人家族がお寺にお参りに来られました。まだ1歳にならない女の子の赤ちゃんも一緒に来てくれたのですが、私の顔を見るなり何度もニコニコっと笑顔を見せてくれました。その純粋無垢な笑顔に私はすっかり癒されました。
『仏心は大慈悲これなり』という言葉がありますが、まさに一瞬でこちらの心を安心させてくれるこの赤ちゃんの無垢な笑顔は、仏さまの大きい慈愛の心のようなものだなと感じさせていただきました。また我々もみな、そういう赤ちゃんの時期があったのだなと何か原点を思い出させてくれたひとときでした。そのままの自分の笑顔を大切にいきたいですね。
どうぞ今月もなむあみだぶつと手を合わせ、如来さまのお護りをいただきながら共々に、明るく軽く参りましょう。
なむあみだぶつ
西方寺住職
2023. 5.1 68号