おはようございます。7月に入りました。
定義ではアジサイが咲く季節となりました。貞能堂の裏手にある天皇塚のアジサイはまさに見ごろを迎えています。
さて、今年は4年ぶりに定義夏祭りが開催されることになりました。色々な方の力添えをいただいて、これまでとは少し形を変え、夕方からのお祭りです。
8月5日の土曜日に、夜7時30分から大本堂前でみなさんと共におつとめをして、7時45分頃から向かいの山に花火が上がります。
元々このお祭りは定義を開かれた平貞能公のご命日に、貞能公への報恩感謝と世の平和を祈念する事を主旨に、長年行われてきました。
おつとめではぜひ多くの方達と手を合わせ、感謝の念を持ちつつ、世界の平和と人々の安穏を祈らせていただければと思っています。
話は変わり、先日、毎月お参りされる男性の方に大本堂の入り口でお会いした時のことです。
『おはようございます。』とお声をかけると丁寧に挨拶してくださり、階段の手すりを持って、ゆっくりゆっくりと本堂へ上がって来られました。何気ないそのお姿が、長年の信仰を感じさせ、私はとても心温まる思いがしました。ご祈祷の最後のお念仏も、毎回しっかりと噛み締めるようにとなえていかれます。そのお姿から滲み出るものが、まるで私にも色々と語りかけてくださるようでした。
人それぞれに滲み出る個性や雰囲気というものがありますが、そこに『手を合わせる』信仰心が加わるとよりありがたいものになってまいります。どうぞ今月もなむあみだぶつと手を合わせ、如来さんのお護りをいただきながら明るく軽く参りましょう。
なむあみだぶつ
西方寺住職
2023. 7.1 70号