こんにちは。8月に入りました。暑い日が続きます。暑中お見舞い申し上げます。境内も夏真っ盛り、蝉の声が響いています。
旧本堂の裏手に『長命水』という湧き水があります。古くからの清水で、地元では多くの方に親しまれています。私も小さい頃からいただいています。
先日、暑さを感じたのでその水を飲みに行きました。冷たい湧き水を飲むと、スッと涼やかになり、なんとも豊かな気持ちになりました。水の恵みをより感じる今日この頃です。
人間の体というのは60から70パーセントが水分で構成されています。私たちの体は水でできていると言っても過言ではありませんね。日本は外国と比べても水の豊かな国の一つ。当たり前のように綺麗な水が使えるその恵みに感謝しながら生活させてもらえたらありがたいことです。
また先日知人が高圧洗浄機で石だたみなどを掃除している様子を見た時、物凄い勢いで汚れが落ち、みるみる綺麗になっていく様子に、水の浄化力にもあらためて関心させられました。色々なものをきれいに洗い流してくれる『水』は私たちの暮らしになくてはならないもの。時に豪雨や大水なども起こりますが、できる対策をしつつ、やはり自然に対する畏敬の念を持ち、過ごさせていただきましょう。
平安時代に浄土宗を開かれた法然上人は、水が高いところから低いところへと流れていく自然の道理と同じように、日々、如来さんになむあみだぶつと手を合わせて生活させてもらうことが、だれでもお護りいただける一つの道であることを説かれました。
どうぞ今月も、共に手を合わせ、お護りをいただきながら、明るく軽くまいりましょう。どうぞ水分補給もお忘れなく、よい8月をお過ごしください。
なむあみだぶつ
西方寺住職
2023. 8.1 71号