おはようございます。11月になりました。ここ定義は紅葉の盛りを迎えています。参道のイロハモミジが赤く染まり、日の光に照らされる様子はそれだけで心豊かに感じます。
先日、お寺で念仏講の行事がありました。参加してくださる地元の檀家の方々約10名と本堂で木魚を打ちながら、しばしお念仏を唱えます。
おつとめの後は毎回『ありがとうの会』と題して、それぞれ最近あった嬉しかったことや、よかったこと、ありがとうと思ったことなど、なんでも良いので一人ずつ表現してもらう茶話会を開きます。
この『ありがとうの会』をすると、ほぼ毎回笑いあり、涙ありの大変有意義な会になります。普段よく顔を合わせる方でも、日頃の会話ではなかなか出てこないお話を聞かせてもらえたり、意外な一面を表現してくれる方もいらっしゃいます。話すうちにその方の表情が明るくなっていくことは聞いているこちらとしてもとても嬉しいことです。
今回は地元定義の方々だったからか、特に如来さんのおかげさんでという言葉がなん度も出てきたのが印象的でした。皆さんそれだけ自然と如来さんに感謝して生活されているのだなと改めて感じるところでした。
定義の如来さんは阿弥陀如来さま。なむあみだぶつと手を合わせ救いを求める者を誰ももらさず平等に救ってくださる慈悲深い仏様です。ご縁ある我々もなむあみだぶつと手を合わせお護りをいただきながら明るく軽く参りましょう。
なむあみだぶつ
西方寺住職
2023. 11.1 74号